マイクの基本的な仕組み
マイクは音(空気の振動)を電気信号に変換する機器です。変換方式の違いによって「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」に大別されます。
ダイナミックマイク
コイルと磁石を使って音を電気に変換します。構造がシンプルで丈夫です。
特徴:
- ファンタム電源不要(ミキサーから給電しなくてよい)
- 大音量に強い(音割れしにくい)
- 湿気・衝撃に強い
- 感度はコンデンサーより低め
向いている用途:
- ボーカル・スピーチ(ハンドヘルドで使う)
- ドラム・ギターアンプなど大音量の楽器
- 屋外イベント・過酷な環境
代表機種:SHURE SM58(ボーカル)、SM57(楽器)
コンデンサーマイク
コンデンサー(電荷)の変化を利用して音を電気に変換します。感度が高く、繊細な音を拾えます。
特徴:
- ファンタム電源(+48V)が必要
- 感度が高い・高音質
- 繊細な音・高域のニュアンスを再現できる
- 湿気・衝撃に弱い
向いている用途:
- 講演・ナレーション・会議(ガンマイクや境界層マイク)
- 楽器の収録(アコースティック楽器など)
- 録音スタジオ
代表機種:Sennheiser MKH416(ガンマイク)、AKG C414
比較まとめ
| ダイナミック | コンデンサー | |
|---|---|---|
| ファンタム電源 | 不要 | 必要(+48V) |
| 感度 | 低め | 高い |
| 耐久性 | 高い | デリケート |
| 価格 | 安価〜中価格 | 中〜高価格 |
| 主な用途 | スピーチ・ボーカル | 収録・講演・楽器 |
用途別のおすすめ選択
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 登壇者スピーチ(有線) | ダイナミック ハンドヘルド(SM58等) |
| 実況・解説 | ダイナミック ハンドヘルド |
| 環境音・収音 | コンデンサー ガンマイク(MKH416等) |
| 屋外(有線) | ダイナミック(湿気・衝撃に強い) |
ワイヤレスマイクについてはワイヤレスマイクの種類と運用、マイクの指向性についてはマイクの指向性:カーディオイド・オムニ・ガンの違い、周波数特性・EQ応用については音の周波数帯域:各帯域の特性とマイク・EQへの応用を参照してください。