イベントの配信・音響・ネットワークを、現場目線で。

サーバー・ネットワークエンジニアが趣味で積み上げた、イベント配信の技術ノート。

扱うテーマ

  • 映像配信システム(OBS・スイッチャー・キャプチャー)
  • 会場ネットワーク設計(VLAN・QoS・StarLink)
  • PA音響と配信の統合設計
  • 機材選定・予算別構成例

実際に動かした構成をそのまま公開しています。 設計・構築の相談は お問い合わせ からどうぞ。

システム構成図

競技会場でStarLinkを使ってライブ配信した全構成

はじめに 屋内競技会(30チーム参加規模)の映像配信・音響・会場ネットワークを一から設計・構築・運用した記録です。インターネット回線はStarLinkを使用しました。 同じような規模のイベントを配信しようとしている方の参考になれば。 全体構成の概要 機材の大きな流れはこうです。 マイク・カメラ → Roland VR-6HD(映像・音声の集約) VR-6HD → USB-C → 配信用PC(OBSでRTMP配信) インターネット → StarLink → NEC IX2105 → VLAN分離 ネットワーク設計 配信PCと運営Wi-Fiを完全に分離するため、VLANを2つ構成しました。 VLAN 用途 帯域上限 VLAN10 配信PC専用 10Mbps VLAN20 運営Wi-Fi 1Mbps RTMPトラフィック(TCP 1935)にはQoSで5Mbpsの優先帯域を割り当て、配信が他のトラフィックに影響されないようにしています。 音声の取り回し 実況・解説用マイク:SM58(有線) 収音用:Sennheiser MKH416 ワイヤレス:ATW-1322(2ch) 全チャンネルをVR-6HDのミキサーに集約し、配信用ミックスと会場PAミックスを分岐しています。 ハマったポイント StarLinkのNAT問題 StarLinkルーターはデフォルトでNATを噛んでいます。IX2105のGE0.0をDHCPクライアントとして向けるか、StarLink側をバイパスモードにして対処しました。 VR-6HDのUSB-Cオーディオ認識 USB-C接続時にWindowsがVR-6HDのオーディオデバイスを正しく認識しないケースがありました。ドライバを手動インストールすることで解決。 まとめ StarLinkは遅延・安定性ともにイベント配信に十分耐えられるレベルでした。VLAN分離をしっかり設計しておくと、運営Wi-Fiが配信品質に影響しないので安心して運用できます。 相談・設計依頼はお問い合わせページからどうぞ。

2026年5月8日 · 1 分 · evcast