アナログミキサーとは
アナログミキサーはすべての操作が物理的なつまみ・フェーダーで行われるミキサーです。信号はアナログのまま処理されます。
代表機種: YAMAHA MG・AG シリーズ、SOUNDCRAFT Signature、Mackie ProFX など
特徴:
- 見た目のまま操作できる(直感的)
- 電源を入れればすぐ使える
- 設定の保存ができない(毎回手動で設定し直し)
- チャンネル数の上限がある(物理的なチャンネルストリップの数)
デジタルミキサーとは
デジタルミキサーは音声信号をデジタルに変換して処理します。操作はタッチパネルや専用アプリを使います。
代表機種: YAMAHA DM3・TF シリーズ、Roland M-200i・M-300、BEHRINGER X32 など
特徴:
- 設定をシーン(プリセット)として保存・呼び出し可能
- チャンネル数を柔軟に増やせる(入力カードの追加等)
- EQ・コンプ・エフェクトが内蔵
- iPad等でリモート操作できる機種が多い
- 慣れが必要・画面が複雑
比較表
| 項目 | アナログ | デジタル |
|---|---|---|
| 操作習得 | 容易 | やや難しい |
| 設定の保存 | ❌ | ✅ |
| リモート操作 | ❌ | ✅(機種による) |
| 内蔵エフェクト | 少ない | 豊富 |
| 価格(入門〜中級) | 安い(1〜5万円) | やや高い(5〜30万円) |
| 現場での安心感 | 高い(シンプル) | 低め(設定ミスのリスク) |
| 定期イベント向け | △(毎回設定し直し) | ◎(設定呼び出し可能) |
どちらを選ぶか
アナログが向いている場面
- イベントのPA経験が浅い
- 単発イベントで毎回構成が変わる
- 予算が限られている
- シンプルな構成(マイク数本+BGM程度)
デジタルが向いている場面
- 同じ会場で定期的にイベントをやる(設定呼び出しが効く)
- チャンネル数が多い(10ch以上)
- iPadでステージから遠隔操作したい
- エフェクトやグループ管理を細かくやりたい
配信との相性
配信を行う場合、デジタルミキサーはUSBオーディオインターフェース機能を内蔵している機種も多く、直接PCに接続してマルチトラック収録・配信送り出しができます。アナログミキサーの場合は別途オーディオインターフェースが必要になるケースがほとんどです。
まとめ
初めてPAをやるならアナログミキサーの方が分かりやすいです。経験を積んで「設定の保存」「リモート操作」「多チャンネル管理」が必要になったタイミングでデジタルに移行するのが自然な流れです。