ケーブルの種類を把握する重要性
音響機材はケーブルで繋ぎます。コネクタの形状が違えば刺さりません。また、バランス・アンバランスの違いを間違えると音質劣化やノイズの原因になります。
コネクタの種類
XLR(キャノン)
3ピンの丸型コネクタです。プロ音響で最も使われます。
- 用途: マイク・ミキサー間、ミキサー・パワーアンプ間、スピーカーへのライン接続
- 特徴: バランス接続(ノイズに強い)、ロック機構あり(抜けにくい)
- 見分け方: オス(ピンが出ている)・メス(穴がある)がある
TRS(6.3mm / 3.5mmステレオフォーン)
先端が3分割(チップ・リング・スリーブ)されたフォーンプラグです。
- 6.3mm(標準フォーン)TRS: ミキサーのインサート・バランス接続に使用
- 3.5mm TRS: PCやスマートフォンのヘッドホン端子
- 用途: ヘッドホン・ラインレベル機器の接続
TS(6.3mmモノフォーン)
先端が2分割のフォーンプラグです。アンバランス接続。
- 用途: エレキギター・ベースとアンプの接続、エフェクター間
- 注意: 長距離配線はノイズが乗りやすい
RCA(ピンプラグ)
赤・白の2本セットでよく見るコネクタです。民生機器に多い。
- 用途: 家庭用AV機器、CDプレーヤー・DJ機器の接続
- 特徴: アンバランス接続、プロ機器との接続にはアダプターが必要
EtherCon / Ethercon
RJ45(LANコネクタ)をロック機構付きにしたものです。デジタルミキサーのネットワーク接続やDante(音声ネットワーク)で使います。
バランス接続 vs アンバランス接続
| バランス | アンバランス | |
|---|---|---|
| コネクタ | XLR・TRS | TS・RCA |
| ノイズ耐性 | 高い(長距離でもノイズが乗りにくい) | 低い(長いとノイズが乗る) |
| 用途 | プロ音響の標準 | 民生機器・短距離配線 |
バランス接続は「同じ信号を位相反転させたもの」を2本同時に送り、受け側でノイズをキャンセルする仕組みです。ステージとミキサーが離れている場合は必ずバランス接続を使います。
よくあるケーブルの選び間違い
- マイクにTSを使う: ノイズが乗る → XLRを使う
- ギターにXLRを使おうとする: インピーダンスが合わない → TSかDIボックスを使う
- PCの出力をミキサーにそのまま接続: レベルが合わない → アッテネーター・DI経由で接続
まとめ
プロ音響の現場ではXLRが基本です。マイク・ミキサー・パワーアンプ間はすべてXLRで繋ぐのが安全です。PCや民生機器を接続するときはレベル・インピーダンスの変換が必要になる場合があるので注意しましょう。